CCNAの難易度は?合格率・勉強時間・ほかの資格との比較を現役ネットワークエンジニアが解説

「CCNAって難しいの?」——これ、受験前に一番気になるところですよね。結論から言うと、ちゃんと準備すれば合格できる試験です。ただし「ネットワークを完全に理解してから受ける」という考え方だと、いつまでも受けられなくなります。

実際に合格した立場から、難易度のリアルを正直に書きます。

CCNAの合格率と合格点:どちらも公式には非公開

Ciscoは合格点を公開していません。公式の試験ポリシーでも、合格点は統計的な分析で決められ、試験ごとに予告なく変わることがあるとされています。合格率も、公式な数字は出ていません。

ネット上では「合格率は40〜50%程度」「1000点中825点前後で合格」といった数字を見かけますが、どれも出典を確認できない推計です。数字に一喜一憂するより、「出題範囲を一通り終えて、問題演習まで済ませた状態」で受けるかどうかのほうが、合否を大きく分けます。

ほかのIT資格と比べた難易度

国内のIT資格と比べると、体感としては次のような位置づけです。

資格CCNAと比べると
ITパスポートIT全般の入門資格。ネットワークの深さも、コマンド操作も求められるCCNAのほうが難しい
基本情報技術者出題範囲はCCNAより広いが、ネットワーク分野は浅め。ネットワークに限ればCCNAのほうが深い
ネットワークスペシャリスト長文の事例問題で設計力まで問われる。CCNAより難しい
CCNPCCNAの上位資格。範囲も深さも一段上がる

ネスペとの比較はネスペとCCNAの比較記事、CCNPとの違いはCCNAとCCNPの違いの記事で詳しく書いています。

難しいと感じるポイント

CCNAが難しいと感じる主な理由は3つです。

  • 出題範囲が広い:ルーティング、スイッチング、セキュリティ、自動化、ワイヤレスなど、カバーする分野が多い
  • 暗記だけでは受からない:シミュレーション問題(実際にコマンドを入力する問題)があり、知識を実際に使える状態にしないと対応できない
  • 日本語訳が独特:問題文の日本語が少し独特で、英語の方が読みやすいこともある
IT資格の難易度と年収インパクトのポジショニングマップ

未経験・経験者別の体感難易度

ネットワーク未経験の場合

IPアドレスやサブネットの概念から学ぶ必要があるため、最初の1〜2ヶ月は「意味がわからない」と感じる時期があります。ただ、基礎を乗り越えると急に理解が深まる感覚があるので、ここで諦めないのが重要です。

目安として、未経験から200〜300時間の勉強で合格している人が多いです。

現場経験がある場合

ネットワークの基礎知識があれば、初見でも問題の意味が取りやすく、勉強量を50〜100時間程度に絞れることもあります。ただし「知っているつもり」と「試験で正確に答えられる」は別物なので、過信は禁物です。

経験別の勉強時間の目安は、CCNA独学の記事で表にまとめています。

実際に難しかった分野(個人的な感想)

サブネット計算は最初しんどいです。「なんでこんな計算が必要なんだ」と思いますが、慣れると5秒で解けるようになります。むしろ本番で躓いたのはOSPFの詳細な動作とセキュリティ系のプロトコルでした。

自動化・プログラマビリティ(REST API、Ansible、Python)は比較的新しく追加された分野で、書籍によってはカバーが薄いものもあります。ここは最新の公式資料や問題集で補うのが確実です。

「CCNAは難しすぎる」と感じたときの対処法

勉強の途中で「難しすぎる」と感じるときは、たいてい次のどれかが原因です。

  • 最初から全部理解しようとしている:参考書は「7割わかったら次へ」で1周するほうが、結果的に早く理解できます
  • サブネット計算でつまずいている:まとめて覚えようとせず、毎日少しずつ計算問題を解いて慣れるのが近道です
  • 読むだけで手を動かしていない:Packet Tracerで実際にコマンドを打つと、参考書の内容が一気につながります

自分の弱い分野を知るには、分野別の想定問題集を解いてみるのが手っ取り早いです。

2027年2月の改定(v2.0)で難易度は変わる?

CCNAは2027年2月3日に新バージョン(v2.0)へ切り替わり、現行のv1.1を受けられるのは2027年2月2日までです(Cisco公式発表)。

出題範囲が見直されるため、これから勉強する人は、使う教材がどちらのバージョンに対応しているかを必ず確認してください。変更点はCCNA改定(v2.0)の解説でまとめています。

合格するために必要なこと

勉強方法の詳細は別記事に譲りますが、一言で言うと「参考書1周+問題演習を徹底的にやること」です。Ping-Tや公式問題集などで問題に慣れ、Packet Tracerで手を動かすことで、試験本番のシミュレーション問題にも対応できます。

Ping-Tと参考書2周を終えたら、今自分がどのステップにいるかを合格ロードマップで確認すると次の動きが決まりやすい。

「難しいか」よりも「どう対策するか」を考えた方が、合格への近道です。受験料が46,860円(2026年8月時点)と高いので、一発合格を目指してしっかり準備していきましょう。

難易度と合わせて確認しておきたいのが費用です。受験料46,860円の内訳と総額で、参考書代まで含めた実際の金額を出しています。

PR