「CCNAって独学で受かるの?」「何ヶ月かかるの?」——この2つは、本当によく聞かれます。
結論から言うと、独学で受かります。ただし、参考書を読むだけでは厳しいですし、必要な勉強時間はスタート地点によって大きく変わります。
この記事では、経験別の勉強時間の目安と、独学で合格するための進め方を、実体験をもとにまとめます。
結論:独学で合格できる。勉強時間の目安は50〜300時間
| これまでの経験 | 勉強時間の目安 | 期間の目安(1日1〜2時間) |
|---|---|---|
| ネットワーク未経験 | 200〜300時間 | 4〜6ヶ月 |
| IT経験はあるがネットワークは専門外 | 100〜200時間 | 2〜4ヶ月 |
| 現場でネットワークを触っている | 50〜100時間 | 1〜3ヶ月 |
あくまで目安です。サボりがちな時期があると、未経験の場合は7〜8ヶ月かかることもあります。
逆に、平日2時間・週末5時間(週20時間前後)を確保できれば、未経験でも3ヶ月で約240時間を積めます。具体的な時間割はCCNA勉強スケジュール実例で紹介しています。
独学で合格できる理由
CCNAには無料または低コストで使える優秀な学習ツールが揃っています。参考書(黒本・白本)、Ping-T(Web問題集)、Packet Tracer(Cisco公式の無料シミュレーター)——これだけあれば、スクールに通わなくても十分に合格できます。
独学で合格した人は決して少数派ではなく、むしろネットワーク未経験から独学で合格したという人の体験談はたくさんあります。
経験別:勉強時間のリアルな目安
ネットワーク未経験の場合:4〜6ヶ月が目安
IPアドレスやサブネットの概念が初耳という人は、まずここから理解する必要があります。「なんで255.255.255.0なの?」という疑問が解決するまでに1〜2ヶ月かかることも普通です。
勉強時間の目安は200〜300時間。1日1〜2時間確保できるなら、4〜6ヶ月で合格ラインに乗せられる人が多いです。ただしサボりがちな時期があると7〜8ヶ月になることもあるので、スケジュールを意識して進めた方がいいです。
IT経験はあるがネットワーク専門外の場合:2〜4ヶ月
サーバーやプログラミングの経験がある人は、TCP/IPの概念やOSI参照モデルの理解が早い傾向にあります。ネットワーク固有の知識(ルーティングプロトコルやVLANなど)に集中できる分、未経験より短い期間で対策できます。
目安は100〜200時間。1日1〜2時間なら2〜4ヶ月です。
現場でネットワークを触っている場合:1〜3ヶ月
実務でCiscoルーターやスイッチを触っている人は、試験知識の習得よりも「試験形式に慣れること」に集中するだけで合格できるケースが多いです。
ただし、実務では使わない分野(例:SDN、REST API、Ansible)が試験に出るので、そこの補強が必要です。目安は50〜100時間。
独学での進め方:3ステップ

ステップ1:参考書で基礎を固める(1〜2ヶ月)
まず参考書を1冊通読します。「黒本(ネットワーク教科書)」か「白本(徹底攻略)」どちらかに絞って、章末問題も解きながら進めてください。
全部理解しようとすると先に進めなくなるので、「7割理解できたら次へ」くらいの感覚で進める方が結果的に早いです。
具体的な学習手順はCCNA合格ロードマップでまとめています。
ステップ2:Ping-Tで問題演習を繰り返す(1〜2ヶ月)
参考書を1周したらPing-Tに移行します。無料版でもかなりの量の問題が揃っていますが、全問制覇を目指すなら有料プランも検討する価値あります。
間違えた問題だけを繰り返すのが一番効率的です。正解した問題は飛ばしていい。これだけで習得スピードがかなり変わります。
ステップ3:Packet Tracerで手を動かす(並行して)
ステップ1から並行して、Packet Tracerで実際にネットワークを組む練習をしてください。「読んでわかる」と「設定できる」の間には大きな差があります。シミュレーション問題対策として必須です。
実機・Packet Tracerで打つコマンドはこちらにまとめています。
失敗しやすいパターン
独学で落ちる人に共通するパターンが3つあります。
- 参考書を読むだけで問題演習をしない:CCNAは「知っているだけ」では受からない試験です。問題形式に慣れていないと、知っているはずの内容を誤答してしまいます
- Packet Tracerを使わない:シミュレーション問題(実際にコマンドを打つ問題)は、手を動かした経験がないと対応できません。参考書だけではここで詰まります
- 参考書を何冊も並行する:消化不良になりやすいです。黒本か白本か、1冊を繰り返し読む方が効率的です
勉強時間を短縮するコツ
- 問題演習は「間違えた問題だけ繰り返す」:全問を何周もするより、間違えた問題に絞って繰り返す方が時間効率が良いです
- 「合格できる状態になってから申し込む」:受験料は46,860円(2026年8月時点)かかるので、一発合格を前提に進めるのが合理的です(CCNA受験料の解説)
スクールは必要?
「理解が行き詰まったとき、誰かに質問したい」という人にはスクールや学習コミュニティが助けになります。ただ、費用は10〜30万円かかることもあるので、まず独学を試してみてからで十分です。
無料のオンラインコミュニティ(TechAcademyの無料相談、DiscordのIT系コミュニティなど)を使いながら独学する方法もあります。
これから勉強を始める人へ:試験改定のタイミングに注意
CCNAは2027年2月3日に新バージョン(v2.0)へ切り替わります。現行のv1.1を受けられるのは2027年2月2日までです(Cisco公式発表)。
今から勉強を始める場合、受ける試験のバージョンは受験日によって変わります。どちらで受けるかを先に決めてから、教材とスケジュールを選んでください。変更点はCCNA改定(v2.0)の解説でまとめています。
まとめ
- 独学でも十分合格できる
- 勉強時間は、未経験で200〜300時間、実務経験者で50〜100時間が目安
- 参考書1冊 → Ping-Tで演習 → Packet Tracerで手を動かす、の順で進める
- v1.1の最終受験日は2027年2月2日。受験日は改定スケジュールと合わせて決める
具体的なスケジュールはCCNA合格ロードマップと勉強スケジュール実例で紹介しています。