ブラウザで調べ物をしている時や、文章を打ち込んでいる時に「文字の入力が遅れる」「画面がフリーズして動かない」——そんな経験、ありませんか?
そのイライラの原因、多くの場合はメモリ(RAM)の不足です。難しい話ではないので、まず自分のPCの状態を確認してみましょう。
なぜPCは重くなる?「メモリ」の役割とは
メモリはよく「作業机の広さ」に例えられます。机が広ければ、資料を何冊も広げながら作業できますが、狭い机では書類が溢れて何もできなくなりますよね。
ブラウザで設定資料のタブを何十個も開きながら、裏で写真編集ソフトを立ち上げたまま——という使い方をしていると、机の上(メモリ)はすぐにいっぱいになります。使用率が100%に張り付くと、PCは新しい作業を受け付けられなくなり、動作がカクついたり最悪フリーズしたりします。
まずは、今自分のPCの机の上がどんな状態になっているか確認してみましょう。
今すぐできる!メモリ不足の確認と解放手順
Windowsを使っている場合、以下の手順で現在のメモリ使用状況を確認し、不要なものを片付け(解放)できます。
① タスクマネージャーで現状を確認する
キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を同時に押して、タスクマネージャーを起動します。画面左側の「パフォーマンス」タブ(グラフのマーク)を開き、「メモリ」の項目を見てください。
使用率が80〜100%に張り付いているなら、完全にメモリ不足の状態です。
② 重いアプリや不要なタブを閉じる
タスクマネージャーの「プロセス」タブに戻り、「メモリ」という文字をクリックすると、メモリを多く使っている順に並び替えられます。一番上にあるアプリ(よくあるのはGoogle Chromeなどのブラウザです)を確認し、使っていないタブをこまめに閉じましょう。
これだけで机の上がかなり片付き、動作が改善することが多いです。
③ スタートアップを整理する
タスクマネージャーの「スタートアップアプリ」タブを開くと、PC起動時に自動で立ち上がるアプリ一覧が表示されます。使っていないものを右クリックして「無効化」するだけで、起動直後のメモリ消費をかなり抑えられます。
Skype、OneDrive、Discordなど、使っていないのに常駐しているアプリは意外と多いです。
根本的に解決するには?メモリ増設という選択肢
上の手順を試しても改善しない場合、そもそもメモリの容量が足りていない可能性が高いです。
目安としては、一般的な作業なら16GBあれば十分快適に使えます。現在8GBの場合は、16GBへの増設が一番コスパの良い解決策です。
ただし、ノートPCの場合はメモリがマザーボードに直接はんだ付けされていて増設できない機種も多いので、購入前に仕様を確認するのが鉄則です。デスクトップPCなら基本的に後から増設できます。
Macの場合はどう確認する?
Macの場合は「アクティビティモニタ」で同様の確認ができます。Spotlight(Cmd+Space)で「アクティビティモニタ」と検索して起動し、「メモリ」タブを開いてください。
画面下部に「メモリ圧迫」という項目があり、ここが「赤」や「オレンジ」になっている場合はメモリが足りていないサインです。不要なアプリを終了するか、メモリ増設を検討しましょう。
なお、Apple Siliconを搭載したMacはメモリが固定されているため増設はできません。購入時に容量を多めに選んでおくのが正解です。
それでも改善しない場合は?
メモリの使用率が正常でも動作が重い場合、別の原因が考えられます。
- ストレージ(HDD/SSD)の空き容量不足:Cドライブの空き容量が10%を切っていると動作が遅くなります
- ウイルス・マルウェアの感染:セキュリティソフトでスキャンしてみてください
- 熱暴走:PCの排熱口が塞がれていたり、長期間使用で内部にホコリが溜まっていたりすると、CPU・GPUが意図的に動作を落とします
メモリの確認から始めて、それでも改善しない場合はこのあたりを順に当たっていくと原因が絞り込めます。「なんか重いな」と感じたら、まずタスクマネージャーを開く習慣をつけておくと、早めに対処できますよ。