「ネットワークエンジニアってどんなPC使ってるの?」 「MacとWindows、どっちがいいの?」
この質問、本当によく聞かれます。
先に結論を言うと、どっちでもいいです。……身もふたもないですが、事実です。ただし「どっちでもいい」の中にも、知っておくべきポイントがあるので、そこを整理します。
私は普段MacBookをメインに使いつつ、Windows環境が必要な場面では仮想マシンを立ち上げるスタイルです。この記事では、その理由も含めてネットワークエンジニアのPC選びをリアルに語ります。
ネットワークエンジニアに必要なPCスペック
最初に安心させておくと、ネットワークエンジニアの仕事にハイスペックPCは要りません。
動画編集や3Dレンダリングをやるわけじゃないので、最新のGPUなんて不要。やることは基本的にこうです。
- SSHでルーターやスイッチにリモート接続
- Excelで設計書やパラメータシートを作成
- ブラウザでメール、チャット、ドキュメント管理
- Packet Tracerでネットワークシミュレーション
- たまにWiresharkでパケットキャプチャ
これらの作業に必要なスペックは、正直そこまで高くありません。
最低限ほしいスペック
- CPU:Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 / Apple M1 以上
- メモリ:16GB(ここだけは妥協しないで)
- ストレージ:256GB SSD以上
メモリだけは強調しておきます。8GBだと確実に足りません。 ブラウザのタブを20個開いて、SSHターミナルを5つ開いて、Excelで巨大な設計書を編集して……これだけで8GBは溢れます。
仮想マシンを動かす可能性があるなら、32GBあると安心。でもまずは16GBで十分です。
MacかWindowsか
Macが向いている場面
- ターミナル(コマンドライン)が使いやすい。macOSはUNIXベースなので、SSH接続やスクリプト実行がネイティブに快適
- Packet TracerのMac版がある
- Ansibleなどの自動化ツールがMacの方がセットアップしやすい
- バッテリー持ちが良い(出先での作業に強い)
- 見た目がかっこいい(モチベーション大事)
Windowsが必要な場面
- TeraTermを使う(Mac版がない。Mac使いはiTerm2+SSHで代替する人が多い)
- Cisco ASDM、Fortigate GUIなど、ベンダー固有のWindows専用管理ツール
- 社内のファイルサーバーやActive DirectoryがWindows前提
- Excelのマクロが複雑な設計書テンプレート(Mac版Excelだと崩れることがある)
私のおすすめ:MacBook + 必要に応じてWindows仮想マシン
結局どっちも必要な場面があるので、MacBookを買ってParallelsやUTMでWindows仮想マシンを動かすのが一番柔軟です。
普段の作業はmacOSで快適にやって、Windowsが必要なときだけ仮想マシンを起動する。16GBメモリがあれば、仮想マシンに4〜8GB割り当てても十分動きます。
具体的なおすすめモデル
予算10万円以下:MacBook Neo
2026年に登場したAppleの最新エントリーモデル。10万円を切る価格でありながら、日常的なエンジニア業務には十分なスペック。メモリは8GB固定なので仮想マシンは厳しいですが、ターミナル+ブラウザ+Packet Tracerくらいの使い方なら問題なし。
CCNA学習用のPCとしても最適です。
当サイトでMacBook Neoの詳細レビューを書いています。
予算15〜20万円:M5 MacBook Air(16GB)
本命はこれ。16GBメモリ搭載で、仮想マシンもサクサク。バッテリーは余裕で10時間以上。薄くて軽い。ネットワークエンジニアの普段使いPCとして、現時点の最適解だと思っています。
予算10〜15万円(Windows):Ryzen 5 / Core i5搭載ノート
「会社がWindows指定」「Macは使い慣れていない」という方はこちら。メモリ16GB、SSD 512GBのモデルを選べば十分。
BTOメーカー(マウスコンピューター、FRONTIER等)ならカスタマイズで16GBメモリに増設できるモデルが多いです。
デスクトップという選択肢
在宅勤務がメインで、PCを持ち歩く必要がない方は、デスクトップも候補に入ります。同じ予算ならノートより高スペック(メモリ32GB、大容量SSDなど)が手に入る。
Mac miniなら10万円前後で16GBメモリのデスクトップ環境が作れます。ディスプレイは別途必要ですが、すでにモニターを持っている方にはコスパ最強の選択肢。
周辺機器も大事
PC本体だけじゃなく、周辺機器込みで「作業環境」です。特にディスプレイとキーボードは、PC本体と同じくらい生産性に影響します。
デスク環境全体のおすすめは別の記事にまとめています。
まとめ
ネットワークエンジニアのPC選びで大事なのは、メモリ16GB以上という1点だけです。CPUは今売っているものならだいたい大丈夫。GPUは不要。
MacかWindowsかは好みと業務環境次第。迷ったらMacBookを買ってWindows仮想マシンで保険をかけるのが一番柔軟です。
まだCCNAの勉強中で「どのPCで勉強すればいいか」を悩んでいる方は、予算に合ったPCをさっさと買って、1日でも早く勉強を始めた方がいい。PCのスペックで合否は変わりませんが、「勉強を始める時期」で合否は変わります。